マーリー、ホルム、公威らが新天地で変貌する。
エクスパンションチームがひしめくイースタン・カンファレンスの中にあって、フェニックス最大のライバルと言っても過言ではないのが、新潟アルビレックスBB(以下、新潟)だ。新潟とは3年に渡って数々の死闘を繰り広げてきた。今年もアウェイでは連敗を喫し、ホームはその借りを返すリベンジマッチとなる。
過去の歴史にも激戦が残る。フェニックスがbj参入1年目のプレイオフ。まだその 死闘が記憶に残っているブースターも多いだろう。初開催となった袋井・エコパで対戦した新潟に初戦を延長の末敗れてしまう波乱が起きた。第2戦を勝利し、第3戦のショートゲームをなんとかものにしてファイナル4へと駒を進めたという経緯がある。
連覇を果たしたその後2シーズンも、ファイナル4の初戦、カンファレンスファイナルともに新潟と戦っている。特に2シーズン目は新潟ペースでゲームが進み、フェニックスの危うかった流れを大口真洋選手(#3)のリーグ記録となる10本の3Pという神業で退けた。昨シーズンも決して余裕の戦いではなく、いずれもフェニックスの前に立ちはだかるライバルとしてお互いを意識してきた歴史がある。
今年の新潟で最大の変革は、長年チームを率いた廣瀬昌也ヘッドコーチに代わり、選手時代に新潟をリーグ準優勝へ導いた伝説の3Pシューター、マット・ギャリソンHCが就任したことだ。ここまでイースタン2位のポジションをキープするなど、既にチームをまとめ存在感を発揮している。
このギャリソンHC、新チームのメンバーには底力のあるベテラン選手を多く揃えた。引き続きチームの顔である池田雄一選手(#32)は、今年も素晴らしい活躍を見せている。得意の3Pは、ここまで48.2%でリーグ1位。得点も二桁に乗せてチームを引っ張っている。また昨シーズンで特にチカラをつけてきた小松秀平選手(#13)と根東裕隆選手(#15)も得点、アシスト、スティールに要所を締める働きを見せている。
そして今シーズンの新潟は、これまでのチームが一新するような戦力補強を行った。まず大分ヒートデビルズからオールスター選手・佐藤公威選手(#23)を獲得。開幕から存在感を示し、池田選手と並び二桁近くを得点している。また、昨シーズンはライジング福岡、その前には大阪エヴェッサ、富山グラウジーズで確固たる地位を作り続けているbjリーグのベテランガード、ナイル・マーリー選手(#20)が加入。ここまでチームトップの15.8得点、3.8アシストを記録している。さらに仙台89ERSで3シーズン、抜群の存在感を示した巨漢センター、クリス・ホルム選手(#54)は、リーグダントツとなる14.0リバウンド、10.6得点。計算できる両選手はチームの大黒柱となっている。ほかにもアーロン・マキシー選手はチーム2番目となる14.4得点、ドワイト・ゴードン選手も能力が高い。また後半からチームに加わったベネット・デービス選手も206cmの長身を活かし、ペイント内で存在感を示している。
いざ、決戦。終盤に向けて勢いをつけるための大切なゲーム。ライバルとの死闘をその目に焼き付けよう。
(文/岡島英樹)
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